2021年02月27日

イッピン「ポップでキュート あでやかに!〜埼玉 岩槻のひな人形〜」

今回のイッピンは、
埼玉県さいたま市岩槻区の

「ひな人形」






3月3日は「ひなまつり」




旧暦の3月3日は
桃の花が咲く季節であることから、
「桃の節句」とも呼ばれています。




「ひなまつり」の歴史は古く、
その起源は平安時代中期にまで遡ります。


当時は、三月の初めの「巳の日」に、
「上巳の節句」(じょうし、じょうみ)と言って、
無病息災を願う祓いの行事をしていました。




陰陽師を呼んで
天地の神に祈り、季節の食物を供え、
また「人形(ひとがた)」に自分の災厄を托して
海や川に流すのです。




また、その頃、上流の少女達の間では
「ひいな遊び」というものが行われていました。




「ひいな」とはお人形のことで、
紙などで作った人形と、御殿や、
身の回りの道具を真似た玩具で遊ぶもので、
今の「ままごと遊び」です。




「上巳の節句」が三月三日に定まったのは、
室町時代(約600年前)頃のこと。


そしてこの日が
「女の子のお祭り」となるのは、
戦国の世が終わり、
世の中が平和になった江戸時代からのことです。







岩槻の人形づくりの歴史は、
日光東照宮の造営と深い関わりがあります。
約370年前の寛永年間(1634年〜1647年)
三代将軍徳川家光公が、
日光東照宮の造営に当たって
全国から優れた工匠を集めたのです。




東照宮の造営や修築に携わった工匠達の中には、
桐の産地だったこの土地に住み着き、
桐を使って箪笥などを作ったり、
人形づくりをする者もいて、
その技術を広めたと言われています。




『新版風土記』によると、
元禄10年(1697年)には、
岩槻で病に倒れた京都堀川の仏師恵信が
回復後もこの地に留まり、
付近で産出される桐粉を「正麩糊(しょうふのり)」で
練り固めて人形の頭を作り始めたと言われています。




こうして恵信の残した桐塑頭の技法は、
藩の武士や農家の人々の
内職・趣味・兼業等によってその後も受継がれ、
幕末には岩槻藩の専売品に指定されるほど
重要な産業となり、
今日に受け継がれております。




平成19年3月9日、
「江戸木目込人形」・「岩槻人形」は
経済産業大臣から伝統的工芸品として指定され、
生産量・生産額とも
「人形作り日本一のまち」となっています。


そして今、時代のニーズに合わせ、
職人達が新しい人形作りに挑んでいます。


- MEMO -
 小さい雛人形が最近の流行り!


 一戸建てを持つよりも
 マンション住まいを選択する人が増え、
 また、一戸建てであっても狭小住宅を構える人も
 多くなりました。

 シンプルでコンパクトな暮らし自体をオシャレとする
 若者の考え方もあって、
 そのことから、七段のお人形と比べて、
 小さな雛人形は豪華さでは負けますが、
 抜群の可愛らしさが人気で、小さな雛人形が選ばれています。


 昨今、高齢出産が多いと言われていますが、
 逆に若いママも増ていて、
 若いママの好みの傾向としては、
 「コンパクト志向」が挙げられます。 


 段飾りなどは、仰々しく感じてしまう人も
 少なくないのでしょう。
 片付けが簡単なのも魅力のひとつです。






1.BELL'S KISS
 「洋風ひな人形
           (鈴木人形

まさに今、ブームの
「プリンセス雛人形」を制作している
工房です。
宝石箱のようなピンクに
リボンやハートが描かれたボードの上に、
お揃いのピンク色の衣装を着た
お内裏様とお雛様。



そのお顔に注目してみると、
目元がぱっちりとした幼い表情と、
長いまつげの美しいお顔立ちの美人顔。

お衣裳には、
女の子の大好きなハートやレースをあしらった
お着物をまとい、リボンを髪に飾っています。


プラス5000円で
つけまつ毛が付けられるというオプションに、
心動かされる若い世代のママさんたちが
多いそうです。





2.雛人形の
「minicola(みにこら)」




minicola」は
大正10年創業の、
数少ない人形の老舗頭メーカーであり、
日本で唯一の人形のガラス目製造メーカーです。




「minicola」には、
 🌸mini:ミニ 小さい
 🌸nico:ニコニコ 笑顔
 🌸co  :子、子供
 🌸la  :〜 達


「子供たちのニコニコした笑顔を
 いつまでも見守っていたい」、
「お子様の健やかな成長と
 幸せを願う気持ち」

という思いが込っています。







昨年(令和2年)2月22日、
江戸時代の人形など約5000点を収蔵する
「さいたま市岩槻人形博物館」が開館しました。
日本初の人形専門公立博物館です。
初日は地元の子供達がおひな様の衣装を着て歩く
「おひな様パレード」が開かれました。




さいたま市岩槻人形博物館
〒339-0057
埼玉県さいたま区本町6丁目1−1
TEL 048-749-0222 FAX 048-749-0225




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posted by ぽっぷらいと at 19:00| 美の壺・イッピン・工芸品・手芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月23日

イッピン「アイデアが止まらない!〜千葉 ガラス製品〜」

今回のイッピンは、

千葉の「ガラス製品」です。


房総半島では、
50年程前からガラス工房が増え出し、
若き職人たちが日々競うように
独創的な色や形を追求しています。







菅原工芸硝子さんも
東京都江東区亀戸から
昭和36年に
千葉県の九十九里町に移ってきた企業です。




ガラスに泡を封じ込めた幻想的なグラスが人気です。





スガハラは現在、4000種類以上の商品を製造しています。
これらの商品は、
一貫して職人達が中心となって作り出して来た、
オリジナルデザインの製品です。




LOCAのセラミックフィルターと
Sghrのハンドメイドサーバーで
コーヒーなんて素敵!




Sghrの「富士山グラス」有名。


アクセサリーケースもあります。

フラワーベースも可愛い。





ガラス工房rasiku 谷川亜希さん


海外で学んだ技法から生まれた神秘的な香水瓶です。






3.宙吹きガラス
   ガラス工房吉田(twitter


吉田元雄さんは、
ノーベル物理学賞を受賞した
小柴昌俊教授で有名となった
ガラス部分を制作したことでも
有名なガラス工芸家です。



「宙吹きガラス」とは、
「吹きガラス」と聞いて想像するような、
空中で竿に息を吹き込みながら
成型する方法です。
切子細工が施されることもあります。



 HARIOは、理化学用ガラスを
 手吹きで生産しています。


これに
万華鏡のような輝きを与えた
作品は


posted by ぽっぷらいと at 08:30| 美の壺・イッピン・工芸品・手芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月20日

イッピン「技の巧みな掛け合わせ〜長崎 波佐見焼〜」

今回のイッピンは

「長崎県の波佐見焼」




「波佐見焼」は
平成27(2015)年4月にも取り上げられた
人気の焼き物です。


WAZANのくらわんか椀]


[一真窯]







1.HASAMI PORCELAIN




HASAMI PORCELAIN(ハサミポーセリン)は、
長崎・波佐見焼の老舗商社・西海陶器と、
L.Aを拠点するデザイナー・篠本拓宏さんtortoise)が
共同で開発したグローバルなテーブルウェアです。




日本のお重のように、
同じサイズのものは
重ねて美しく収納できます。




土の手触りを感じられる
ざらっとした仕上げも特徴的。




電子レンジや食洗機もOKで、
日常の器として
使うことが出来ます。







2.motteシリーズ

アイユー(aiyu)




握力が弱くなってきた高齢者の方、
手が自由に動かせない方、
手の小さなお子様が
分け隔てなく、
一緒に食卓を囲んで、
楽しく食事をしていただきたい・・・。




その思いから生まれたのが、
motteシリーズ」です。



posted by ぽっぷらいと at 15:20| 美の壺・イッピン・工芸品・手芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イッピン「スマートに便利にいつだって庶民的 〜長崎 波佐見焼〜」

今回イッピンは「波佐見焼」




まずは、東京の自由が丘にある
セレクトショップ
手に馴染む大きさで使いやすい
ご飯茶碗「くらわんか椀」が
紹介されました。




長崎・波佐見町は、和食器の生産量全国3位。
90の窯元があり、約4割が焼物関連業に携わっています。





1.くらわんか碗
        (和山窯:廣田和樹)




和山窯の3代目・廣田和樹さんが
「くらわんか椀」を紹介してくれました。




「くらわんか碗」は、
江戸時代、摂津の淀川沿いの船に小舟で近付いて
「餅くらわんか、酒くらわんか」と言って
船の上から食べ物を売る行商人の言葉から
名付けられました。




江戸時代の「くらわんか碗」は、
丈夫で壊れにくい、厚手で素朴な製品でしたが、
現代の「くらわんか椀」は形はそのままにし、
厚みを2.6mmと
昔より1mm削って軽量化したことにより、
より使い勝手を良くしています。







2.一真彫り
        (一真窯)




「器づくりから心器づくり」をコンセプトに
心のうつわ(感動・・・)を伝えたいと
焼き物づくりを行う真崎善太さん。

長崎県波佐見町に窯元『一真窯』を構え、
より多くの人々に愛される作品づくりに挑戦しています。




「一真彫り」は
30種類以上の「カンナ」という道具を使い分け、
更に力の入れ方、彫るスピードなどの道具と
人が一体となって生み出された作品です。




また「一真彫」は
わずか1.8mmという
極限まで彫り込んだ生地の薄さにより、
透けるような美しさを持っているのが特徴です。







3.HASAMI
       (焼き物問屋 マルヒロ




「HASAMI」は、
50〜60年代のアメリカの鄙びたローサイドの
カフェで使われていた大衆食器の様な、
機能的で洗いやすく、少々雑に扱っても大丈夫な
実用的なデザインになっています。




このカラフルな波佐見焼は
全部で色が9種類あり、
全国100以上の店で取り扱われています。




「HASAMI」
焼き物問屋マルヒロの馬場匡平さんが企画し、
筒山太一窯の福田友和さんが試行錯誤して作り出した
ヒット商品です。
波佐見焼にない色使いで、
TOYブロックのように色を組み合わせて楽しめます。


posted by ぽっぷらいと at 14:30| 美の壺・イッピン・工芸品・手芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月09日

イッピン「伝統の力で、モダンに〜福井 越前和紙〜」

今回のイッピンは、「福井の越前和紙」





「越前和紙」は2度目の登場。
前回は、平成30年4月10日
でした。




越前和紙は、和紙の種類が日本一。
「越前和紙産地で揃わない和紙はない」と言われています。

時代に合った和紙造りに対する
柔軟な適応力は越前和紙の特徴の1つであり、
そこから高い技術を持つ紙漉き職人が生まれ、
多くの技法が生まれてきました。




1.漉き掛け法・漉き入れ法
「漉き掛け法」は、雁皮の地紙に、
藍染めの紙料を雲状に漉き掛ける打雲を原点とする技法。
「漉き入れ法​」は、
漉く紙料の中に「華」を混ぜて漉き上げる技法。
漉き掛け、漉き入れられる華の素材は、
楮・三椏・ユガラ・杉皮・化繊・そばがら・金銀箔・雲母など
多種多様。


2.流し込み法
模様をかたどった金属製の型枠を湿紙の上に置き、
着色した繊維を流し込んで模様を作る技法。
また、簀の上に置いた金型に着色繊維を流し込み、
金型を取り去ると簀の上に模様が表われる。
それを地紙に漉き合わせる方法もある。
紙料を汲み込まずに、簀桁に流し入れて紙を漉く方法も
ここに分類される。


3.落とし掛け法
漉かれた湿紙の上に、
別に染めた紙料を落として模様を作る方法。
飛雲は古くからある基本の形で、
藍色と紫色の雲が用いられているが、
緑の雲を加えたすみれ(寿美礼)紙が
明治の末に創製された。
雲の色、大小、形、配置などの変化により、
飛竜ほか種々誕生した。


4.漉き込み・漉き出し法
模様を彫り込んだ型紙を
紗に張って漉いた上掛けを地紙に漉き合わせる工芸紙で、
この技法は、越前では江戸時代に完成していた。
近来は、紗に直線模様をつけて漉き出す方法も
取られている。
上掛けが模様になるのが「漉き込み」、
地紙が透けて模様になるのが「漉き出し」。


5.落水・水切り法
水圧を利用して湿紙に模様を施した工芸紙。
江戸時代中期頃から漉き出された水玉紙を創始とする。
孔雀紙、すだれ紙、薄様の天上紙などがこの部類に入る。


6.ひっかけ法
三椏・楮などの繊維を、
薄い金属の型板に引っかけ、
簀に付着させ、地紙に漉き合わせる技法で、
戦後開発された。


7.墨流し
水の上に、
墨(絵の具)の筆と松脂の筆を交互につけて、
同心円を描く。
次に、息を吹きかけたり
扇子で風を送って同心円を崩しながら模様を作る。
模様が出来たら、
和紙の中心から静かにのせていき紙全体を水面におく。
和紙に模様を移した後、静かに引き上げると
墨流し紙が出来上がる。



今回は、「金型」という道具を使った技法で、
装飾的な和紙で作った
和紙のテーブルクロス、襖、
そしてレースのカーテンのような和紙が紹介されます。





1.襠P良三製紙所(RYOZO)


「金型落水紙」は、
抄紙し湿った生地の上に
模様を描いた金型をのせ
シャワー状の水滴の勢いにて
柄を生地に写し込む越前和紙伝統の技法です。


Youtubeで越前和紙の紙すきの動画が
投稿されています。


金型落水紙はこちらをご覧下さい!


posted by ぽっぷらいと at 17:01| 美の壺・イッピン・工芸品・手芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする