2021年03月02日

イッピン「悠久の時が生む 漆黒の器〜宮城 雄勝石〜」

本日のイッピンは

「宮城 雄勝石」




「雄勝石」(おがついし)は、
宮城県石巻市雄勝地区の
2億3千〜5千万年前の地層から産出する
黒色硬質の「粘板岩」(ねんばんがん)で、
「玄昌石」(げんしょうせき)とも呼ばるものです。




圧縮や曲げに強く、吸水率が低いため
経年変化しにくいというその特徴を活かし、
古くから
スレート(石瓦)材としても歴史的建造物などに利用され、
平成24(2012)年の東京駅丸の内駅舎保存復原にも、


東日本大震災による津波の跡から見つけ出された
雄勝石のスレートが約1万5千枚が用いられています。




雄勝石の歴史は古く、
室町時代の応永3(1396)年には
既にこの地域で硯石が産出されていたと
伝えられています。




また、江戸時代の文献によると、
元和年間(1615〜1624年)に
鹿狩りで牡鹿半島を訪れた
伊達政宗公に「雄勝硯」が献上され、
賞賛を受けたそうです。




雄勝硯は、
原料の雄勝石の粒子が緻密で均質なことから、
墨を擦る時に砥石の役割を果たす
“鋒鋩(ほうぼう)”の立ち具合と耐久性に優れることから
墨を良い状態に擦ることが出来ます。




二代目藩主・伊達忠宗は
雄勝硯師を藩お抱えとした他、
雄勝石産地を「お止め山」として
一般の採石を禁じて保護。




近現代も愛用され、
昭和60(1985)年には
国の伝統的工芸品として指定を受けました。




東日本大震災(平成23年・2011年)で
硯工場は被災しましたが震災を乗り越え、
現在も、硯職人達が
手作業による硯づくりを行っており、
600年を超える雄勝硯の伝統を懸命に守り続けています。




現在は硯に代わり、
高級食器に加工した「雄勝石皿」が人気です。







〜 雄勝の濡れ盃 〜


雄勝濡れ盃」は、
東日本大震災の復興支援を目的として、
地域産学官連携により開発されたものです。

雄勝石は、
平らに割れやすい性質があるため、
丸く加工するのが非常に難しいです。


それを、東北大学大学院工学研究科の
摩擦学の堀切川一男教授の指導を受け、
宮城県美里町の金属加工メーカー「キョーユー」が、
2mmの薄さに削ることに成功。


直径10cmの丸く平らな盃と、
外径5cmの極上の冷酒用酒器「雄勝の濡れ盃」が
誕生しました。





番組には出てこないようですが・・・
〜 クロテラス 〜




東日本大震災で避難地域に指定された
浪江町の「大堀相馬焼」とコラボし、





雄勝石を砕いて釉薬にして、
焼き上げた器が「クロテラス」です






他にも、コラボ商品があります。




posted by ぽっぷらいと at 10:30| 美の壺・イッピン・工芸品・手芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする