2021年04月06日

イッピン「多彩!絹のような輝き 兵庫 麦わら細工」

本日のイッピンは
「兵庫 麦わら細工」。



兵庫県豊岡市にある、
多くの文人墨客に愛された
山陰の名湯「城崎温泉」。


城崎温泉」には
江戸時代から伝わる
優美で精巧な工芸品があります。


麦わらを鮮やかに彩色して
貼り合わせて絵柄を作る
「麦わら細工」です。


その色彩と絶妙な光沢は、
他に類を見ない
伝統的工芸品として
高く評価されています。


城崎温泉の「麦わら細工」は、
今からおよそ300年前の
江戸時代中期(享保の頃)に、
城崎に湯治に来た
因州(鳥取県)の半七という職人が、
笛やコマなどに色麦わらを貼って
宿の軒先で売り、
宿料の足しにしたのが始まりと
言われています。


その後、
箱物や絵馬に細工したものも出来て、
その美しさに
ドイツ人医師のシーボルトが
祖国に持ち帰ったことでも
知られています。


明治に入ってからは
高名な画家が来遊して
下絵を描いて図案を与え、
試作させた結果、
芸術の香気高い作品が
生まれました。


現在も、
伝統技術と新しい技法と時代色を盛った、
罫紙文庫・文箱・小物入れ・名刺入れ・
菓子器・切手入れなど、
様々な製品が製作されています。


豪華寝台特急「瑞風」の
客室のアメニティーボックスにも
使われています。


また、平成29年10月17日の
「マツコの知らない世界」でも
城崎で唯一「麦わら細工」を制作している
「かみや民芸店」の「名刺入れ」が
紹介されました。
 キャッチコピーは
 「“Dentou“Make me smile 
  〜 キュートな彼女も
    さらに笑顔になれる
    麦わらの名刺入れ 〜 」 
 でした。


「かみや民芸店」は、
日本で唯一
城崎にしかない
郷土民芸品の「麦わら細工」を
製造販売しています。



店主の神谷勝さん(2代目)は
「城崎町指定無形文化財
 城崎麦わら細工工芸技術保持者」に
指定され、
「兵庫県技能功労賞」も
受賞されています




「麦わら細工」は
豊岡市栃江の裸大麦のみが使われています。
「裸大麦」は大麦の一種で、
節と節(節間)が長いため、
「麦わら細工」に適しています。


大麦のわらを原料とした
「麦わら細工」は
使い込むほどに
絹のように滑らかな手触りと
上品なつやが飽きのこない
風合いを醸し出します。



「麦わら細工」は、
全て手作業で行われます。
大麦のさやを色染めして、そして
麦の茎を
様々な色に鮮やかに染め上げ、
その染められた
ストロー状の麦わらを
編み込み(「編組物」)ます。




さやを切り開き花鳥などの模様を
桐箱に張っていくものを「模様物」、
幾何学模様に張っていくものを
「小筋物」と言います。


 シート状のものを何かに接着する場合、
 「貼る」という字が用いられるのですが、 
 城崎麦わら細工では「張る」を
 使用しています。
 「一面を覆う」「緩みなく引き締める」 
 といった意味を含めるためだそうです。


平成16(2004)年には
皇太子殿下ご夫妻に、
愛子様誕生祝いとして
「大文庫・コウノトリ」を
献上したそうです。


 ↑かみや民芸店」土鈴。
 コウノトリは幸運を運ぶ鳥であり、
 赤ちゃんを運んでくれるとも
 言われています。
 また、土鈴とは魔除けの意味もあります。


手作りの指輪は300円。
よく売り切れになる人気の商品です。
城崎麦わら細工専門店
「むぎせん民芸店」などで
買うことが出来ます。


現在の職人の作品約40の他、
明治・大正・昭和初期などの作品
約200点が展示されています。
また麦わら細工を体験できる
コーナーもあります。


・住所:〒669-6101
    兵庫県豊岡市城崎町湯島376−1  
・電話: 0796-32-0515
・営業時間:10時〜16時
      (入館は〜15時30分)
・定休日 :水(祝日の場合は翌日)
・料  金:入館料大人300円、中高生200円

posted by ぽっぷらいと at 11:30| 美の壺・イッピン・工芸品・手芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする