2020年07月01日

半夏生

「夏至」から数えて11日目の
7月2日頃から
七夕(7月7日)頃までの5日間を
「半夏生」といいます。


この頃に降る雨を
「半夏雨(はんげあめ)
(地域によっては
「半夏水(はんげみず))と言って、
大雨になることが多いのですが、
この頃から梅雨が明けてもきます。




「半夏生」は気候の変わり目として、
農作業の大切な目安とされています。


田植えは
「夏至の後、半夏生に入る前」に
終わらせるものとされ、
それを過ぎると
秋の収穫が減ると言われてきました。


無事に田植えが終わると、
「さなぶり」という行事を行ないます。


「さなぶり」は、
田の神が
田植えが終るのを見て帰る日で
この日に
田の水口や畔または床の間などに
苗を供えて田の神を祀る風習は
日本各地で見られます。


また、この日の天気で
収穫の出来を占ったりしました。




半夏生の5日間は働くことを忌み、
天から毒が降るので井戸に蓋をし、
この日に採った野菜を
食べてはいけないと言われるなど、
様々な物忌みが行なわれていました。

これは、
田植えで疲れた体を休めるための
昔の人の知恵だと言われています。



日本各地に残る風習の例としては、

・近畿地方の一部地域では
 蛸を食べる習慣があり、
 現在では近畿地方各地の小売店が
 盛んに販売促進活動を展開している。



・奈良県や大阪府の一部では、
 農家では収穫した小麦を混ぜた餅
 「さなぶり餅」を作り
 黄粉をつけて食べる。



・讃岐の農村では
 うどんを食べる習慣があり、
 香川県製麺事業協同組合が
 7月2日を「うどんの日」に
 制定している。



・福井県大野市では
 江戸時代に大野藩藩主が
 この時期に
 農民に焼き鯖を振舞ったという
 逸話があり、
 現在も大野市を中心とした地域では
 半夏生に焼き鯖を食べる。



・長野県小川村では、芋汁を食べる。



・長野県佐久地域では
 「はんげにんじん」や
 「なわしろごぼう」の種を蒔く。

・三重県では、
 「ハンゲ」という妖怪が徘徊すると
 されている。

・群馬県の一地方では、
 ネギ畑に入る事を禁忌とする風習がある。



・埼玉県では、
 竹の花を見ると死ぬので
 竹林に入ってはいけない。
 竹は120年に一度しか咲かず、
 「花が咲くと、
  竹林ごと一斉に枯れてしまう」ため、
 竹の花は不吉な出来事の前兆と
 恐れられてきました。


永平寺では、
 大布薩講式
 (大布薩会を修行して、
  常日頃の行李を顧み、
  懺悔する日)が
 行われる。




「半夏生」は、
雑節の中では唯一、
七十二候からとられた名称です。

「半夏生」の「半夏」は
「烏柄勺(からすびしゃく)
ことで、
この草が生える時期を指した名称だとも
言われています。


「烏柄杓」は毒草ですが、
生薬としても用いられています。


サトイモ科で、
地下にある球茎の皮を取って
乾燥したものが
漢方薬の生薬「半夏」


日本薬局方に収録されていて、
鎮吐作用、
痰きりやコレステロールの吸収抑制効果、
かつては、
つわりの生薬としても用られていました。


この他にも
「半夏生」という名前の草もあります。
これは「烏柄杓」の「半夏」とは
別の植物で、
名前の由来は、
半夏生の頃に花が咲くからとする説と、
葉の一部を残して白く変化する様子から
「半化粧」と呼ばれたのが
「半夏生」になったとする説などが
あります。



posted by ぽっぷらいと at 08:00| こよみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする